PlayFairとNOCv3青バックの相性

PlayFairの青バックが欲しかったので。




和泉さんによる手品用トランプ「PlayFair」ですが、しばらく使っているとこれが良い具合に手に馴染んできました。
コンスタントに供給されるのかが気になっていましたが、PlayFairはこれも目標とされているようで、残った難点は裏のカラーバリエーションが赤しか無いという部分だけだと感じています。
つまりざっくり言うと「これで青バックさえ有ればなぁー」という感想です。

そこで、PlayFairの青バックに替わるトランプを探しました。
たぶん多くの人が最初に思い浮かぶものは、NOCデックだと思います。

僕自身はあのベタ塗りのバックに良い印象は持っていないので、NOCをレギュラーとして使うのは憚られていました。
しかし、PlayFairを使う上でワンポイント、裏の色が違うカード必要なときに限り使うのであれば、そんなに違和感もなく自然に使えるのでは？と思い、たまたま手に入ったNOCv3を使って色々見てみました。

質感について

厚み、固さなど、質感はPlayFairとNOCv3で相性が非常に良いと感じました。インクの匂いまで似ています。表面の滑り具合は、NOCv3の方が少し滑りやすいかな？
異なるデックとしては、ほぼ同じ質感と言っても良いレベルなので、違和感なくPlayFairに混じってくれます。例えばリボンスプレッドしたときに、そこだけ変な広がり方にはならないです。

フェイスについて

赤スートのカードは、NOCv3の方がPlayFairよりも鮮やかな色をしており、一見して違う色だと感じる（ような気がする）ので、赤スートは使えそうにありません。
また、絵札は一様に線の色NOCが青、PlayFairが緑と異なっているため、使えません。

なので結果として、使えるのはスペードの2~10、クラブのA~10ということになります。クラブのAが特殊だとして除くと、実質18枚程度です。
ただ18枚有れば、シカゴオープナーなど青バックのカードが1枚有れば事足りる場合、NOCv3を1デック用意すれば充分使えるということになります。
なので、フェイスに関しては「黒スートの字札が少数枚あれば良い場合」であればNOCv3で充分対応可能だと思われます。

バックについて

どうしても、バックのデザインが異なるわけですから、そこの違和感がどう見えるのかは気になるところです。似ているといえば似ているのですが、NOCにはPlayFairのロゴが無いので全然違うといえば違うのです。
ただ、他の候補に上がりそうなWynnデックなどと比べたとき、NOCはロゴのようなものがそもそも存在しないので、別のロゴが有るよりは違和感が少なく住むんじゃないかなぁと予想していました。
結果として、リボンスプレッドした時には1枚だけ混じっている青が見栄えしつつ、そして非常に自然です。
ただ、1枚ずつ配っていったときに青裏のカードが突然出てくる、といった見せ方だと、青裏というよりは違うトランプが混じったような印象を受けるかもしれません。また、ビジュアルに裏の色が変化するような現象でも、色が変わったというよりは異なるデザインになったように見えるような気がします。
見せ方次第でなんとかなる場合が多そうなのですが、実際のところはなんとも言えません……

結論

PlayFairをレギュラーとしたときの青バックカードとして、ベストなものは当然ながらPlayFairの青が販売されることでしょう。しかし、現状として何かで代用するなら「黒スートの字札」でOKならNOCv3は非常にベターな選択肢だと思います。
少なくとも僕はこれでそこそこ事足りるので、いつかPlayFairの青が販売されることを願いつつ、PlayFair+NOCv3青の組み合わせで使っていこうかなと思っています。