2026年1月16日金曜日

レビュー『ChiraKus』

マジケ2026冬【さも/Samo】『ChiraKus』のレビューです。

過去作品の『神の領息』や『キャンセル界隈』と同様に、ワンテーマで縛ったカードマジック作品集です。
今回のテーマは散らかすことです。コンセプトがはっきりしていると見やすくて良いですね。
収録作品を1つずつレビューしていきます。

1.遠心分離オイル&ウォーター
回転で赤と黒が分離します。
いわゆるオイルアンドウォーターの、水と油がゆっくり分離するという演出を、時間がかかりすぎるから回転させて、遠心分離で分離させようという分かりやすい流れです。
前半の、時間が経てば分離するという部分で指パッチンをしていて、時間がキーなのに無意味なマジカルゼスチャーで矛盾しているのが気になりましたが、なんと単に指をパチパチ鳴らす人でした。なんだそれ。
聴覚的にも散らかっています。

2.ドリブルショット
吸い込んだカードを吐き出します。
演出上、吐き出すときにドリブルをする理由付けが全くないところには違和感があります。
ですが、まあおそらく、散らかしたかったのでしょう。
こういうのがなんとなく許せてしまうのもワンテーマの良いところですね。

3.咥えフォース
カオスな状態で予言が当たります。
おっ、リャプーノフ指数の話してます?カオスはおおむねエントロピー増大の過程で生まれるので、つまり散らかるということです。
技法的には汚いホ〇〇〇〇〇〇スですね。解説で本質だと言っていることが手順の中で別に活かされていないのも良いです。
おまじないをかけると演者がおかしくなるらしいのですが、さもさんは最初からおかしいのでは。

全体として、やはりコンセプトがわかっているので安心して見れますね。
値段も500円とお手頃で、即売会っぽさがあります。
ワンテーマって即売会っぽいですよね。さもさん総受け本みたいな。
次回作も楽しみにしています。

マジックマーケットの期間中、オンラインのショップページで買うことができます。
また、過去作のワンテーマ作品集も再販されています。

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