2015年9月1日火曜日

報告!マジックショー終わりました。


今年も無事に終わりました。内容を報告させて頂きます。


8月8日,9日の二日間、京都市東山青少年活動センターにて公演を行いました。

今年は浦島太郎をモチーフにしたコメディタッチのストーリーを主軸に、9人(8人と1頭?)の演者が出演しました。

全体の流れを、演目を中心に報告していきます。


1:ダンシングケーン

浮遊感を大事にして1本で演じるシンプルなアクト。
少し手順を変えているものの、ほぼ再演となります。
スタイリッシュで分かりやすい演技でした。


2:チャイナリング

しっとりとした空気で演じられる4本リング。
ひとつひとつの動きが丁寧で、不思議さを重視している感じでした。
A Bubble Circusの公演に初出演の演者で、これまでのリング演者とは違う雰囲気でした。
今後にも期待して行きたいです。


3:ファントムチューブ

花火師のキャラクターで演じられるファントムチューブ。
プロダクション演者が少ない中、明るい雰囲気で華やかな演技でした。
以前のアクトを少し変えての再演となります。安定していました。


4:ロープ

カメ役の役者によるお喋りを交えたロープの演技。
リチャード・サンダース氏のファイバーオプティクスから、ゆうきとも氏のスリー・ツー・ワンへ繋ぐルーティーンでした。
曲に合わせて喋るという彼独特のスタイルで、非常に賑やかなアクトでした。
カメという役柄の中で演じるのが大変だったと思いますが、手品自体はきちんと研磨されており安定感が有りました。


5:シガレット

火なし、煙なしのシンプルなシガレットマニピュレーション。
1本でのマニピュレーションから、ミリオンシガレット、9本出しという分かりやすい構成です。
おおむね安定していましたが、1本遊びの部分は技術的にもう少し上を目指せるかなと感じました。
しかし、今回の役のない演者の中で、アンケートでの評価が一番高かったのはこの演技だったような印象です。
動き方や示し方でタバコの特徴をかなり強調して伝えており、タバコを吸うようなモーションもきちんと練られていて、違和感が無かったです。
そういった部分が、年配の方や実際にタバコを吸う方に好印象を与えたのではないかと予想できます。
見た目は小柄な女性で、前回タンバリンを演じた時は明るく華やかな演技だったので、タバコがミスマッチにならないか不安でしたが、実際はきちんと大人の役が降りており、貫禄がありました。
こういうのもアリなんだ、と、非常に勉強になりました。


6:マイザーズドリーム

バケツを使って、コイン、ビル、札束を取り出すオーソドックスなマネーアクト。
4度目くらいの再演になるのですが、今までがシナリオアクトだったり、演者へのコストが大きかったりで、今回でようやく独立した形で演技を完成させられたかなと思っています。
しかしながら、改めて考えると、もっとこうした方が良かったという点が思い当たったりで、準備不足だったと反省する部分も多いです。


7:ジャグリング

今回のゲスト、ジャグリングドラゴンヒョウガさんによるディアボロとボールの演技。
構成も完成されていて、非常に賑やかで、歓声や笑い、拍手が客席から絶えず聞こえてきました。
役柄もあったのですが、竜宮城のマスコットドラゴン役をしっかりこなしてくださいました。
子供のお客さんが多い性質からも、最高の雰囲気を作れたと思います。


8:中華扇

乙姫様役の役者による、中華扇のプロダクション。
アクロバティックな動きが多く、派手でパワフルな演技でした。
乙姫という役柄上、ただの男性パフォーマーとして演じるわけにはいかないので、そういった部分で動きなどに工夫が必要で、負担になるかと心配していました。
しかし、女性的な動きを要所要所に取り入れつつ、そんな動きを負担と感じるどころかむしろそれを逆手に取ったムーブなどもあり、驚きました。
役としても、演者としても、かなり完成された演技だったと思います。


9:The Thing

浦島太郎役の役者による、ビル・アボット氏のThe Thingというマジック。
玉手箱の中にいる「何か」に翻弄される、受動的な演技でした。
浦島太郎の「何か」に対する感情の変化が演技の中に組み込まれているので、非常に難しいアクトだったと思いますが、安定して演技で迫力が有りました。
ここまでずっとコメディタッチで展開してきたストーリーを、最後にきちんと締めるのにふさわしい演技だったと思います。


全体

正直、色々とトラブルの連続だったのですが、なんとか無事に終えることができました。
はじめて遠方からゲストを呼びまして、僕の不手際も目立ちましたが、運営メンバーに助けられつつ、大きな粗相なく終えられたと思っています。

演出としては久々のコメディでしたが、狙ったところはある程度ウケて、公演全体のアンケート評価も良かったです。
だから次回以降もコメディをやるかというと、そうでもなく、色々な方向性を試していきたいと考えています。

まだまだ勉強することが多いなあと、改めて確認できた公演でした。

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