2016年10月31日月曜日
週刊マジオン10月号レビュー
マジッククリエーターの野島伸幸さんによる「週刊マジオン」10月号のレビューです。
9月号のレビューはこちらです。
2016.10.02号~ノジー・ロープ~
3本のロープが結ばれて繋がります。
同様の現象は様々な方法で可能ですが、特殊な道具や難しい工作が必要ないため気軽に挑戦できる作品だと思いました。
ちょっと難しいかもなあと思う部分も、慣れてしまえばスムーズにできます。
マジシャンでもびっくりしてしまうくらい上手くできた仕組みで、本当に素晴らしい作品だと思いました。
あと、なんとなくめでたいので、お祝いの席でも使えそうです。
2016.10.9号~ツイスティング・リセット~
4枚のカードがひっくり返ったり変化したりします。
ゴリゴリと色々なことが起きる手品で、現象としてはちょっと何がしたいのか分からない感じがあります。
解説を見ると、なるほどなあ、上手くできているなあと感じる部分があり、非常に参考になります。
難易度は、普通のパケットトリック程度の技法で構成されているので、難しくはありません。
レギュラーでのパケットトリックの組み立てなんかが好きな人なら楽しめそうですが、好みが分かれる作品だと思いました。
2016.10.16号~ナプキンチェンジ~
紙ナプキンの下でカードが変化します。
ビジュアルかと言われるとそこまで言うほどビジュアルじゃないような気もしますし、技法に斬新な工夫がされているかと言われれば、既存の技法の使い方だけの問題な気もします。
トランプと紙ナプキンが手元にある状況がなかなか無い気がするのですが、この手品のためだけに紙ナプキンを用意するのも手間で、かと言って喫茶店などにある紙ナプキンで即席でやるにはトランプも必要だし、使いどころが難しいです。
紙ナプキンではなくシルクでも大丈夫らしいので、シルクとトランプの手順の中でアクセントとしてちょっと使うと有用かもしれません。
2016.10.23号~ドッキング・プレディクション~
カードを配ってストップがかかったところの2枚のカードを合わせたカードを予言します。
さらっとやられるとめちゃくちゃビックリします。
方法としては非常に簡単で、原理もシンプルで分かりやすいです。
ほとんど手品をやったことない人でもすぐにでき、実用的な作品だと思いました。
2016.10.30特別号~鼬TEN~(もっさん)
カップのいらないワイルドコインです。
ゲストのもっさんさんが紹介する、ゴリゴリしたコインマジックです。
手順を全部そのまま演じなくても、この作品で使われるワンハンドチェンジが非常にビジュアルで面白いので、それを覚えるだけでかなり価値のある作品だと思いました。
カップがいらないという部分に関しては、すごくワイルドコインがやりたいけどカップを用意するのが面倒だった人にとっては非常にありがたいと思います。
そうでもない人は別にカップを使えば良いと思いますが、カップを使うワイルドコインでも、この作品で使われるワンハンドチェンジはとても有用だと思います。
~~全体を通して~~
ロープが嫌いでなければ、とりあえずノジー・ロープだけで元が取れると思います。
他の3作品については、どれもユニークで面白いのですが
ツイスティング・リセット
→レギュラーのパケットトリックが好きな人向け
ナプキンチェンジ
→ちょっとよくわからない
ドッキング・プレディクション
→ほとんど手品をしたことない人の戦力
とターゲットが絞られている印象なので、興味が向けば面白いかなという感じです。
ただ、特別号の鼬TEN については再配信はないそうなので、もっさんさんのワンハンドチェンジが気になる方は急いで購読した方が良いと思います。
来月号も楽しみです。
※記事冒頭の写真はただのロープです
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