2013年6月11日火曜日

コインマジックに使えるコイン



以前の記事をベースに、コインマジックに使うコインについてお話します。


ハーフダラーとイングリッシュペニー


コインマジックに使われるコインは、多くの場合はハーフダラー/イングリッシュペニーの組み合わせだと思います。大きさが同じくらいの銀貨/銅貨ペアなので、使い勝手は非常に良いと思います。

しかしながら、僕はこの組み合わせがどうもしっくりこなかったのです。
というのも、この組み合わせって国籍がちぐはぐなんですね。また、このデザインの違いはスペルバウンドを行ったときに感じる印象が「銀貨が銅貨に変わった」というよりは「違うコインにすり変わった」となるように思っています。

どうもそこが気になったので、「同じ国」で「同じ時代」に使われていた「似たデザイン」で「同じくらいのサイズ」の「銀貨/銅貨」ペアを、ハーフダラー界隈のサイズで探してみました。
すると、なかなか良さそうなものが2ヶ国で見つかりました。

ハーフクラウンとワンペニー




ひとつは、イギリスのハーフクラウン/ワンペニーでした。お馴染みのイングリッシュペニーと、それによく似た白銅貨です。ご存知の通りイングリッシュペニーはハーフダラーより少しだけ径が大きく、ハーフクラウンはそんなイングリッシュペニーよりまたさらに少しだけ径が大きいのです。32mmちょいあります。なので、ハーフダラーでも大きいなと感じている方にはちょっと使いにくいかもしれません。ただ、ハーフダラーでは小さいけどワンダラーはちょっと大きすぎる、と感じている方には良い選択肢なのではないでしょうか。

使ってみたところ、思ったほど大きいという印象は有りませんでした。非常に手になじむ感じで、使いやすい印象です。

ちょっと分厚いかなとか、重いかなという印象は、500円玉を今まで使っていたら感じるかもしれません。しかしながら、ハーフダラーをずっと使ってきた方にとってはごく自然に移行できるコインだと思います。

ハーフクラウンの代わりにフローリン(2シリング)を使えば、フローリン/ワンペニーの組み合わせも可能です。この場合はフローリンの方が小さいのですが、28mmちょっとなので、ペニーと比べてかなり小さく見えてしまうかもしれません。フローリンは触った感じ、ちょっと分厚くて重いなという印象を受けました。
オススメはフローリンよりもハーフクラウンです。

旭日50銭と稲1銭



もうひとつの選択肢は、なんと日本の古銭です。旭日五十銭/稲一銭という組み合わせで、旭日五十銭の径は27mmちょっと、500円玉より少し大きいくらいです。稲一銭は、それよりも少しだけ大きいです。旭のデザインが綺麗で、スペルバウンドしたときに非常に見栄えがします。500円玉とハーフダラーの間のサイズなので、それくらいのコインを探している方にはぴったりだと思います。

私はこの組み合わせを普段から使っていまして、シナノクラフトさんでギミックコインを作成して頂いたほどには愛用しています。

使っている印象は、非常に手に吸い付く感じで使いやすいです。ハーフダラーや500円玉からの移行も無理ない感じじゃないかなと思います。むしろ、この大きさに慣れておくと即興的なシチュエーションで500円玉で演技することに抵抗が無いのも優れたポイントです。
また、旭日のデザインが点対象に近いため、スペルバウンドなどでカラーチェンジしたときの見栄えは非常に美しいです。

一応、龍五十銭/龍二銭という組み合わせもあります。龍五十銭の径が31mmで、龍二銭はそれよりも少しだけ大きいです。ハーフダラーより少しだけ大きいくらいなので使い勝手は良いらしいのですが、これはなんせ、ちょっとお高くついてしまうのが難点です。ハーフクラウンが200円~500円くらい、旭日五十銭が500円~1200円くらいなのに対して、龍五十銭は安いものでも3000円くらいします。4枚くらいそろえようと考えると、ちょっと手を出しにくいなぁと感じますね。



あ、あと、フーディーニコインも条件に当てはまりますかね。そもそもお金じゃ無いですが。

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