Bong'sさんの「バラバラの単語」のレビューです。
ご縁が有りまして、Bong'sさんからオリジナルの手品をいくつか頂いたのですが、その中で「バラバラの単語」が特に面白かったのでレビューします。
カタカナの単語30個の中からお客さんに1つを選んでもらって、紙の上でマジシャンには見えないようにその単語を入力してもらうのですが、マジシャンはどの単語が入力されたかを当ててしまいます。
この手品ですごいと思った点が2つ有ります。
1つ目は、単語30個の中から当てるというのがとても秀逸なのです。
5つ6つなら簡単に当てられそうなものですが、30個って結構多いので不可能性が高く感じられて、しかもこれがタネの推測の良い弾除けになっています。
お持ちの方はきっとこの部分について「かしこいなあ」と感心されたことかと思います。かなり勉強になるポイントでした。
2つ目は、カタカナの単語にした経緯の部分です。
Bong'sさんは母語が韓国語の方で、この原理を使った手品を韓国語(ハングル)で作ろうとしたらしいのですが、上手いことできなかったそうです。
そこで、日本語(カタカナ)なら上手くいくと考えて、日本語で作ったということらしいのですが、その行動力に驚きます。
しかもそれを、もちろん韓国で販売してもさほど興味を持たれない(日本語の手品なので当たり前ですね)でしょうから、日本に販路を見出して展開していくというアグレッシブさにびっくりです。
非常に完成度が高く、小さな紙一枚で完結する手品なので持ち運びも楽です。
カジュアルに演じられるので、色々な場面で使えそうですね。
マジックマーケット2021春にて頒布されていたのですが、冬のマジケでは(Bong'sさんは出展されているのですが)どうやら「バラバラの単語」は出ないみたいですね。
すでにマジックショップ(セオマジック)で取り扱われていますので、興味があればぜひ見てみてください。
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