2020年2月6日木曜日

教室の風景〜その1〜


盲学校マジックの大きなイベントがなくても、授業のちょっとしたスキマでクロースアップマジックをすることがあります。


記録はしているのですが更新をサボりすぎていて、溜まりに溜まっているので少しずつ記事にしていこうと思います。


2015年の記録です。

演じた手品は4つで、お客さんは高校生の男子1名、女子1名でした。どちらも点字使用者です。

・旅券の予言
「アメリカ」「フランス」「南極」など国の名前が書かれたカードの中で、指示に従って選ばれた国が予言されています。
予言の方法は、あらかじめ渡してあった袋にその国にちなんだ物のミニチュアが入っているというものです。
今回の予言はフランスで、写真にあるような凱旋門のミニチュアを入れておきました。
ミニチュアと言っても手のひらにやっと乗るような大きさで、レンガ細工のどっしりしたものです。

・コインマジック
1人の手に握ってもらった5種類のコインのうち1枚が、もう1人が持っているケースの中に飛び込みます。
コインは500円玉以外の日本の硬貨で、ケースは四重に閉じられたものです。

・スプーン曲げ
いつも通りの鉄板ネタです。2本用意しておいて、それぞれに曲がる感触を体感してもらいました。

・235プリンシプル
野島伸幸さん考案の「235プリンシプル」という手品を、カードに点字を打って行いました。
※現在はパワーアップ版が「235」いう名前で販売されています。
このときは野島伸幸さんの作品集「History」を参考にしてカードを自作しましたが、今なら「235」付属のカードにそのまま点字を打ってもできそうです。

男子生徒に一番ウケたのはコインマジックでした。他のものがメンタルマジックだったり、スプーンもまあムリヤリであれば曲げられるものであるのに対して、コインだけは不可能性が飛び抜けていたようで「これだけはありえへん……」って言っていました。
女子生徒に一番ウケたのは旅券の予言でした。海外旅行をしているような気分になりながら操作するのが楽しく、最後の凱旋門がなかなか迫力のある感触をしているのでビックリしたそうです。

やはり人によって、面白いと感じるマジックは違ってくるものですね。
他の「教室の風景」も、また報告していきます。

※盲学校マジックの記録のみ別ブログにも掲載しているので、記録をまとめて読む分にはそちらの方が見やすいかもしれません。

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