マジケ2022秋【たのしい粗品屋】「十徳」のレビューです。
マジックマーケット2022春に新刊として頒布された作品集の再販です(たぶん)。
春に買ったもののレビューなので、もしも再販で細かいところに変更があったらすみません。
「手抜き」「札抜き」「缶抜き」の3作品が解説されていますが、特に「手抜き」の完成度が高く、春のマジックマーケットで話題になりました。
以下、それぞれの作品をレビューしていきます。
・手抜き
手が手を通り抜けるあれです。
ちょっとしたコツを解説しているのですが、コツというよりはもっと根本的なところで錯覚を起こさせるための基礎理論です。
これを知っているかどうかで、手が本当に通り抜けているように見えるかどうかが大きく変わります。もっと言えば、解説通りに少しだけ練習すれば簡単に演技がレベルアップすると思います。
手が手を通り抜けるアレを演じる人は全員知っておくべき、非常に合理的な考え方です。
これだけで元が取れます。
・札抜き
お札がお札を通り抜けます。おふだではなく、おさつです。
ぼーっと見ていると何が起きたのか分からないというか、単に手を早く動かしているだけでは?と思ってしまいました。
裏側を見ると結構面白いです。
・缶抜き
空き缶を一円玉が通り抜けます。
事前に道具を準備しておく必要がなく、飲み会で缶チューハイを飲み終えた直後に「ちょっと手品するわ」などと一発芸で演じられる作品です。
というかむしろ、そういうシチュエーションが最も適しています。
友人同士の宅飲みのような雑な雰囲気の中で、誰かがモノマネをして、誰かが裸踊りをして、みたいな流れで演じられる感じでありながらちゃんと手品になっていて良いと思います。
そういうときに気楽に演じられる手品って貴重ですよね。
マジックマーケットの期間中、オンラインのショップページで買うことができます。
再販しないのかなあと思っていた作品集なので、前回買えなかった人には強くオススメしたいです。
とにかく「手抜き」がすごいです。なぜか500円という安すぎる値段で頒布されているので、ぜひチェックしてみてください。
K-GOさんは、新刊「K-DO」も頒布されていますので、そちらもちょっと紹介します。
新刊「K-DO」は、カードマジックの技法集ということです。
収録されている中で「4Aプロダクション」は、そこまで難しくなくスタイリッシュに4Aを出現させる方法で、かなり実用的です。
また「天海パームからのリプレイス案」は、手順にちょっとした工夫を加えるアイデアですが、まさにこのムーブを使う手順をやっている人にとってはドンピシャで演技をアップグレードできる情報だと思います。
こちらもオススメです。
あと、以前にレビューしたK-GOさんの作品集「妖異幻怪」も再版されています。
その辺もひっくるめて、【たのしい粗品屋】ブースのページをぜひ覗いてみてください。
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