マジケ2024春【かつや@徳島テーブルマジックの会】『マジシャンしか解けない!?へんてこ謎解き集』のレビューです。
過去に『イラストマジック1年生』「世界一早い宅配ピザ屋」を出されたタケチカツヤさんによる新刊で、今回は謎解きの100円冊子です。
マジックにちなんだ謎解きが10個と、おまけのマジックが載っています。
感想はというと、うーーーんちょっと残念、という感じです。
まず、謎解き自体のクオリティが高くないです。
例えば1問目、商品ページにもサンプル問題として載っているものですが、答え自体はすぐに分かるやさしい謎解きだと思います。
ただ、質問文と選択肢がまったくの装飾で、ノイズなんですね。
この部分がなくても成立するのに、果たしてこの質問の意味は……?
と、謎解きを楽しむつもりで考えると、それがまったくの無意味でがっかりしてしまいます。
4問目、分からなかったので答えを見て唖然。
かちっと答えにはめられない謎解きは、成立しているとは言えないです。
そんな「消防署のほうから来ました」みたいなのを答えにされても、という感じ。
また、各問題で登場するマジシャンの名前も身近な人というか、割とマイナーな人もいて、普遍的な答えにはなっていない印象です。
なので、答えが分かっても、果たして本当にこの答えで良いのか……?と悩んでしまいました。
3問目や7問目は良いですね。やさしくて、答えにも納得感があります。
分かると楽しい、分からなくても答えを見れば、なるほど!という感じです。
2問目も、謎解きとしては良い問題だと思いました。
ただマジックに関係あるかというと、ちょっと疑問ですね。
8問目以降はもはやなぞなぞです。数合わせだったのかな……?
全体として、難易度的にはやさしい問題からそうでない問題まであります。
ただ、解きにくい問題は難しいというよりは質が低いという感じです。
謎解きが好きな人ほどガッカリする内容かなと感じました。
……とまあ、率直な感想はそんな感じですが、なんせ100円なので応援する気持ちで買うのはアリです。
100円のコンテンツにそんなクオリティを期待しなくても、とも思えるのですが、問題それぞれのクオリティの低さよりも、謎解きを期待してウキウキしながら読んだ人こそがガッカリしてしまうような内容であることが気になりました。
応援はしたいので、問題を精査して質を高めた傑作選が出たら、そのときはまた買いたいです(2050年……?)。
それにしても、私も毎回100円冊子を出していますが、100円のクオリティって難しいですね。考えさせられました。
例えば、私がこの残念な画力で『マジカルゴリラくん』っていう16ページくらいの漫画を描いて、100円で出すとするじゃないですか。
えっ、普通に買うけど??という方。
めっちゃ楽しめると思いますので、ぜひ買ってください。
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