Werner Miller『More Tricks Without Names』のレビューです。
前回レビューした『Tricks Without Names』の続編です。
これもLybraryで無料で手に入ります。お得です。
性懲りもなく全部読んだので、レビューしてみたいと思います。
悪くないなってやつには、一応★マークをつけました。今回は、これだけは読んでおくべき!というオススメ作品はありません。
#21
ESPデックを使ったクロンダイクシャッフルでのサンドイッチ現象。
操作が独特すぎて使えません。
#22
ESPカード5枚で行うトライアンフっぽい手順。
演者が指定した操作を何回もやったら、まあいつかそうなるやろなって感じです。
#23★
ESPデックを使ったアンダーダウンでのカード当て。
コントロールの仕方に工夫があり、シンプルながら応用できそうなアイデアです。
#24
ESPデックを使った、特殊なアンダーダウンでのカードの一致。
面白いことをやっているのですが、その操作の根拠がないので恣意的に見えます。
#25★
ESPデックを使ってシンボルがどんどん一致する。
無駄な現象が混ざっている気がしますが、10枚のESPカードを使ったジグザグディールの性質としては興味深いです。
#26
ESPデックでペアができたりカードが当たったり。
操作が意味不明でもはや手品になっていない気がします。
#27
ハートとスペードの絵札を使って、カードが一致したりペアができたり。
手続きが長い割に枚数が少ないので、絶対そうなるものに見えます。
#28★
9枚のカードを使って、覚えたカードが出てくる。
演者とお客さんが同じ操作をするだけで成立しているので、演出さえ上手くやればかなり使える手順になりそうです。
#29
絵札12枚が成立する。
何だその配り方はとしか思えません。
#30★
4種のスートのカードを2枚ずつ使って、それらが上手に分離する。
現象が地味すぎて成功しているのかすら伝わらない感じですが、原理には目を見張るものがあり、上手く応用すれば化ける作品です。
#31
2種のスートで14枚のカードを使った、スペリングでの一致現象。
このままでは成り立たないので、なにか手順が抜けている気がします。でも、成り立つとしてもあまあそうなるよねって感じになりそうです。
#32
ダイヤ13枚を使って、クロンダイクシャッフルやスペリングで覚えたカードが出てくる。
覚えたカードにあまり意味がなく、操作も変なので使えません。
なお、ここからバリエーションの連打で、まともなやつは#38だけです。
#33
同じくダイヤ13枚を使って、スペリングで覚えたカードが出てくる。それとスペードとハートのバリエーション。
こっちのほうが良くないです。
#34
クラブの場合の#33。
これも良くないです。
#35
クロンダイクシャッフルを使う、#31と#33の合わせ技と、デックの別のカードを1枚追加したバリエーション。
追加バージョンにはまだ少し希望があるかなという感じです。
#36
クラブ13枚を使った、#34とかそこら辺のジグザグディールでのバリエーション。
さすがに無理があります。
#37
ジグザグディールを使った、#35と#36の合わせ技。
やはり無理があります。
#38★
ジグザグディールを使った、2人のお客さんに手伝ってもらう#37のバリエーション。
これはかなり自然な操作で現象が成立するので良いです。
特にバージョン2とされている手順はお客さんのストレスも少なめで演じやすそうです。
#39
ここまで#32から続く作品の中で最もごちゃごちゃしたバリエーション。
操作が複雑すぎてまったく使い物になりません。
#40
特定の10枚を使ったメイトカードのペアを作る手順。
手順はごちゃごちゃですが、ステイスタックを作る手法は斬新で面白いです。
次回がこのシリーズの最終回ですね。がんばります。
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