みやもとさんによる大人気シリーズ3作目!色々あって、頂いてしまいました。
みやもとさんがどんどん赤子へと退行しているようですね。
収録作品をひとつずつレビューしていきますが、少し順番が前後するのをご了承ください。
・口でやるCCC
口も上手に使ってCharming Chinese Challenge をやります。
両手でリボンの端を持ち、ピンと張った状態で現象が起こせるので非常にビジュアルで、不思議です。
両手でリボンの端を持ち、ピンと張った状態で現象が起こせるので非常にビジュアルで、不思議です。
普通のCCCとはまた違った雰囲気になって良いですね。
ジャンボコインでやることについて触れられていますが、そうなるともはや別のChallenge ですね。
ジャンボコインでやることについて触れられていますが、そうなるともはや別のChallenge ですね。
・口でやる技法各種
コインを口の中に入れて色々やる技法についてです。
実際に口に入れるので、これは消毒が欠かせないでしょう。
しかしアルコールで消毒する場合、注意が必要です。イソプロパノールが添加された安めのアルコールの場合、口に入れると健康を害するかもしれないそうです。きちんと酒税がかかってお高い消毒用エタノールを使う方が良いですね。
そんな消毒用エタノールを空中に噴霧して、その中に顔を突っ込んでみたことはありますか?やってみると、ある飲み物の痕跡を感じ取ることができます。
ウォッカです。
あれは完全にウォッカの香りです。いや、香りというよりは鼻の粘膜を通してウォッカを「飲んでいる」と言った方が良いかもしれません。ウォッカの霧に包まれたような、そんな気持ちになれます。
消毒用エタノールでしっかり拭いたコインを口入れると、どんな味がするのでしょうか。
きっと、ウォッカですよね。
・フォールスバニシングシルク
手の中に入れたシルクが思ったより勢いよく出てきます。
仕込まれた小ネタ部分から、マジシャン相手に演じるものだと思うのですが、ステージマックではかなり近い手法のアピアリングシルクが普通にあるので、そんなに思ったより勢いよくはないです。
ただ「思ったより勢いよく出てきます」と言われると、そんな気がします。
ふしぎですね。
・ジャンボ胡蝶の舞
ジャンボコインが浮かびます。
ここで使われている道具、本当に面白いですよね。色んなことに使えます。
パントマイムに使っているパフォーマーさんなんかも見ました。
良い道具ですね、オススメです。
・ババ抜き必勝法
ババ抜きには必勝法があると豪語するマジシャンが、汚い手を使って圧勝しようとしますが、結果的にはマジシャンが負けます。
めちゃめちゃ面白いです。しかも、ちゃんと手品です。
技術的に簡単ではないのですが、使う技法はほぼ1つだけで、この手順がちょうど良くその技法の練習手順になっていると思います。なので、無理なく習得できそうなのも良いですね。
前回の名作「END OF THIS WORLD」に似た雰囲気ですが、こちらは「END OF THIS WORLD」と違って手品ですし、非手品人のお客さんに演じても問題なくウケると思います。
ラストシーンに精神的難易度を感じる方も多いでしょう。しかし、それができればまた一皮剥けた自分への圧倒的成長が期待できます。
やればできる。
【注意!】
ここから先、ちょっとアダルトな内容が含まれます。
苦手な方や18歳未満のキッズはこちらに避難してください。
・四十八手フォース
お客さんに性交体位を思い浮かべてもらいますが、騎乗位がフォースされます。
このタイトルだけ見たとき、私は本文を読む前にとりあえず男女の性交体位をひとつ考えておくことにしました。
そしてパッと思いついた
"御所車(ごしょぐるま)"
にしました。
実際はそういうことではなくて、うまく条件を絞ることでほぼ確実に騎乗位がフォースされるというものです。
まあ御所車も広い意味では騎乗位ですから、まんまとやられたと言えるでしょう。
ところがこの手法、お客さんから「そんなの騎乗位以外になくない?」と思われてしまいそうです(実際は他の可能性についても触れられています)。
ある意味そこまで含めてのフォースなのですが、非常にもったいないと思います。
条件を絞らなくてもまあまあ騎乗位がフォースできそうな気がしますし、条件を絞らないでおけば「そんなの騎乗位以外になくない?」と言われてしまったとき
「いえいえ、他にも"零れ松葉(こぼれまつば)"や"浜千鳥(はまちどり)"、"〆込み錦(しめこみにしき)"など、ふんだんにございますよ」
と返すことができます。
もちろん、条件がないぶん逆にそれらの体位を言われてしまう可能性もあり、危険にはなります。
ですが、なぜかちらほらいる四十八手に詳しい人には、ある特徴的な傾向があります。
"ピエールとカトリーヌ"を知っているかどうかです。
私も"ピエールとカトリーヌ"は何度も聞いた世代ですから、男女の性交体位と言われますとやはり"卍崩し(まんじくずし)"や"狂い獅子(くるいじし)"、"菊一文字(きくいちもんじ)"や"宝船(たからぶね)"などが思い浮かんでしまいます。御所車も、もちろんです。(なんなら騎乗位がなかなか出てきません)
なので最初に"ピエールとカトリーヌ"を知っているか確認すれば安心でしょう。
しかし直接「"ピエールとカトリーヌ"ってご存じですか?」と聞いてしまうと、"ピエールとカトリーヌ"を知らない人からすれば
「何ですか(誰ですか)それ?」
となってしまい、かえって良くないですね。
それとなく"ピエールとカトリーヌ"を知っているかどうか確認できる方法が思いつけば良いのですが……
思いつきました。
このフォースを使うショーのときだけ、マジシャンは自分の芸名を"ピエールとカトリーヌ"に改名するというのはどうでしょう。そうすれば、
「こんにちは、マジシャンの"ピエールとカトリーヌ"です」
と挨拶したとき、"ピエールとカトリーヌ"を知らない人は
「何ですかその名前~(笑)」
となってゴキゲンです。
そして"ピエールとカトリーヌ"を知っている人は
「えっ、"ピエールとカトリーヌ"って、あの"ピエールとカトリーヌ"ですか?」
と反応するでしょうから、その場合はこのフォースは使わないようにしましょう。
うまくいきましたね。
と、いろいろ考えちゃってとても楽しい時間を過ごすことができました。
すてきなフォースです。
「"ピエールとカトリーヌ"って何?」
という方は、決して検索などせず、そのままのあなたでいて下さい。
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