1冊目～パントマイムを学ぶ～

学生マジシャンに読んで欲しいこの１０冊シリーズ、第1冊目です。

おしゃべりなパントマイム―表現力10倍、勇気100倍! 
カンジヤマ・マイム　著 
大月書店 
￥1,575 




さて、マジシャンたるもの言葉を使わない表現は多用しているわけで、特にステージ演者なら多少なりとも習得していてしかるべき技能なはずです。 
しかしながら学生マジックに身を投じていると、どうしても目の前の手品の技術で手一杯になってしまい、言葉を用いない表現、いわゆるパントマイムの練習にはなかなか手をつけられないことでしょう。 
手軽に読めて、それでいて力になるパントマイムの教則本として、私はこの本をおすすめします。 

～この1冊にすべてが凝縮～

この本は読みやすく簡単な割に、１冊読めばパントマイムの簡単な歴史、概念、思想から、具体的な練習方法までがわかり、無理なく一人でパントマイムの勉強が始められる良書です。 
特に肝心要の練習方法に関しては、シアターゲームのように楽しく練習しながら着実にパントマイムを自分のものにしていけるような、素晴らしい内容が掲載されています。 

マイムに自身が無いという学生マジシャンさんは、ぜひこの本を読みながらパントマイムを練習してみてください。 
もちろん小手先の技術も身につきますし（聞こえは悪いですが、この小手先の技術が非常に重要なんです！）さらに練習を重ねると、ああ、マイムってこういうことだったんだなと、何か自分の中でのパントマイムに関する考え方を得ることまでできると思います。 

～そうは言っても習うより慣れないと～

さて、パントマイムの本を紹介したところでなんですが、やはりどんな芸事も初めは誰かに師事し、教わった方が賢明です。やはり伸びが速いですし、わからないことは聞くことができます。本で学ぶことも非常に有意義で素晴らしいことなのですが、やはり教えて下さる方が居るのと居ないのでは、居る方がずっと良いと私は思っています。 

学生マジシャンの皆さんは大概手品を教えてくださる先輩がいるでしょうから、手品については幸運です。でも、手品のために別の芸事を取り入れようと考えるなら、それを教えて下さる方を探さなくてはいけません。自分に合った場所、ペース、スタイルで教えて下さる先生見つかれば幸運ですが、なかなかそうも行かないでしょう。 

微力ながら、ここで私のパントマイムの先生である北川チコ先生のサイトを紹介します。 

http://www2s.biglobe.ne.jp/~tico/ 

枚方市で毎月第１木曜日のお昼に、参加費無料のパントマイム教室をなさっています。 
内容も簡単なもので、初心者でも気楽に参加できる楽しい教室です。 
一回だけの参加もOK。私は初めて参加してから次に参加するまで、大学の講義の関係でちょうど１年空きました＾＾； 

もしも自分に合ったスタイルだなと思うことができれば、一度参加してみてはいかがでしょうか。