2023年5月13日土曜日

レビュー「マジシャンのための身体的セルフケア①手指・前腕編」

マジックマーケット2023春【ルーンの帽子】「マジシャンのための身体的セルフケア①手指・前腕編」のレビューです。

奇術研究家でありながら整骨院をされている鍛冶中さん(ルーンさん)による、マッサージ・ストレッチなどのセルフケアについて書かれた電子書籍です。

単に揉んだり擦ったりするコツが書かれているだけではなく、オススメの道具なども紹介されていて、誰でも自分のできる範囲で取り組める内容になっています。
イラストが豊富に描かれており、少し専門的な言葉になる骨や筋肉のことも丁寧に説明されていて、読みやすいです。
たぶん解剖学の初歩の初歩の初歩としても勉強になると思います。

本書のような内容を、もしも素人のよく分からない手品愛好家の人が書いていたら、怖くて実践できないどころか信用問題になりますよね。
その道のプロであるルーンさんだからこそ書ける、素晴らしい内容だと思います。

今回は手指・前腕編ということで、より詳細には指、手のひら、手首、前腕という感じで話が展開されていきます。
私は昔から手首が固く、合掌の姿勢をとったときに前腕が真横にならない(手首が90度曲がらない)ので、腕立て伏せをするだけでもよく手首を痛めていました。
当然、手品をたくさん練習した後にも手首が痛くなることが多いです。
本書を読んで、手首の構造が少し理解できた気がしたので、今後はストレッチにも気を配ることにします。

前腕の章で、肘のセルフケアについて少し触れています。
肘の動きは上腕の作用だと思っていたのですが、屈曲に関してでも腕橈骨筋とかもありますし、手首をひねる動きなんかも肘関節に関わってきているのですね。
今回で肘について少し取り上げて、そしてきっと今後(次回?)、上腕の章でまた肘について改めて触れることになるのだと予想しています。
そして、そうした部位ごとの繋がりも考えると、最終的には一冊の紙の本にまとまるととても嬉しいです。
それは先の話への期待として、とりあえず次回を楽しみにしています!

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