マジックマーケット2023春【かねだいち】『cannoli』のレビューです。
『Naughty ghost』『PINATA』に続く、かねだいちさんの作品集第3弾です。
今回も特徴的な技法がメインです。順番にレビューしていきます。
1.retention vanishの派生技
パッと消せるタイプのリテンションバニッシュです。
『PINATA』の「coin vanish」と似た使い方ができると思いますが、ちょっと印象が違う感じですね。
2.Card retention & product
ステージのミリオンカードのようなカードバニッシュと、プロダクションです。
『Naughty ghost』の「throw back palm shot」はカードを後ろに飛ばす技法ですが、今回のプロダクションは似た構造で別のことをやっている感じです。
使い方次第でシークレットムーブにも応用できそうですね。
3.腐ったsandwich card
ちょっとごちゃごちゃした感じのサンドイッチカードのアイデアです。
ここまでやらなくて良いんじゃないかとも思うのですが、後半「まってまって!」みたいに手を振る動きで現象が起きるところなんかはユニークで面白いです。
好みの部分をかいつまんで自分なりにアレンジして演じても良さそうです。
4.Mo doll
今回のメインで、カードを後ろに飛ばす技法です。
めっちゃ奇怪な動きになっていて、見ているだけで面白いです。
実際にやろうとすると、かなり難しい印象です。
『Naughty ghost』の各種技法や『PINATA』の「121move」などと比べても難しい部類になるのではないでしょうか。どうだろう、人によるかも。
できると楽しそうなので、練習してみたいと思います。
5.おまけ
サンドイッチカードの追加アイデアで、カードを後ろに飛ばす手法です。
やはりかねだいちさんは、カードを後ろに飛ばす動きが綺麗ですね。
そんなところに特化したマジシャンって珍しいと思うので、大きな強みだと思います。
あとはこれらに加えて『PINATA』の「121move」の解説がついています。これは個人的には『PINATA』で一番おすすめの技法なので、お得ですね。
全体として、今回は「Mo doll」だけで元が取れます。その分、他はちょっと印象が弱めな感じがしました。
カードを後ろに飛ばす動きや、あるいは他にもあまり人がやっていない雰囲気の技法を習得したい方には、過去の作品集も併せておすすめしたいです。
マジックマーケットの期間中、オンラインのショップページで買うことができます。
過去作の『Naughty ghost』『PINATA』も再版されているので、気になる方はこの機会にまとめてゲットしておきましょう。
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